SSブログ

何度もはなしていることではあるが [今日話したこと]

直腸を患者に行うデメリットはなんでしょうか?1)患者に不快な思いをさせる2)ラポールが壊れるかもしれない3)時間がかかるめんどくさい 4)前立腺炎であれば痛い思いをさせ、尚かつ菌血症にさせるかもしれない。しかし前立腺炎を疑っていれば直腸診をしないかもしれないし、見つけられずに発熱の原因がわからないこともまた大きなデメリット。


そしてラポールに関しては、病院がもつ直腸診文化や患者の心構えや説明で変わってくる。


 


ではメリットはなんだろう?そのメリットがデメリットを上回るのならば直腸診は行なえばよい。とっても単純なことでそれが自分達の仕事。そしてメリットの大きさはそれぞれの医師が考えればよい。日本では直腸診を省略しても、責められない文化がそこかしこにある。たとえそれが患者に有益なことであっても。


 


問診耶身体所見で得られる情報のなにをどれだけ集めればその検査の適応となるかということを見極めるのが自分達のおおきな1つの仕事。そしてもう一つは、検査の結果を解釈する事である。


 


なにかが否定しきれないと言ってしまえば全てが否定しきれないわけで個人のことを考えると感情的にできる事はやってあげたいと言う気持ちが働くが、そのような思考で仕事をする事は若い医師は自分達の進歩を妨げることにもなるし、それが結果的に長い目でみて患者のためにならないかもしれない。


 


そういった±のバランスの取れたところで検査の特性とを合わせて考えた上でバランスの取れたところでその適用を決めるそういう能力をつけることが我々の使命であると考える。ただそれは個人の経験だけでは編み出すことができずエビデンスと合わせて決定していくことになる。


th_IMG_4289 2.jpg


気がつけは彼岸花


nice!(0)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。