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病院の超音波診断について [つれづれ]

多くの病院が超音波よりも色の方がオーダーしやすいそれは何故だろうか。もちろん想定する疾患にもよるがもしどちらを選ぶか迷うような症例だったら、自分は間違いなく腹部超音波を出すオーダーする。理由は非常に簡単で、患者への侵襲が少ないからだ。そしてなぜCT方が簡単にオーダーできるのかそれはこちらもすごく簡単な理由で労力の違いである。腹部エコーは最低10分はかかるし、いろんな操作を技師がしなければならないし、技術が必要であるが、CTは撮影するだけならば読影する技術はまた別のものとなりそれは放射線技師が主治医が行う。よって手技者の人数の足らなさからおのずと腹部エコーの方が少なくなり、オーダーの許容量が減ることになる。対策としては、病院全体として超音波の数を増やし技術者を養成することで、そのことが侵襲の少ない検査を増やし、患者の為にもなると自分は思うのだが、いかんせん医師のほうもCTを好んだりするので、そのことも手伝って実行されず、500床程度の病院で超音波1列30分に1検査などとなっているところが多い。もしかすると医師は医者は医師に最後の診断確定を取られるのが嫌なのかもしれない。かといって放射線科が超音波を施行するところはあまりなく、他の医師もできたとしても外来中に超音波をする事はなかなか難しい。ただこの10年で救急時には医師が施行するようになってきているようである。では将来的にどのような形が最も良いのだろうか?出来る医師がみんなエコーの機械を手元に置いて診療中にできるようになるのが良いのだろうか?エコー技師の特別な資格ができて技術が底上げされ担保され診療も一緒に行うような形が良いのだろうか?こちらはより困難な道のりのような気もするが。


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