終了2分前の新患 [つれづれ]
暗黙の了解と言うものがこの世には確かにあるから大抵の場合どこかうしろめたいことがあるような気がする。医療の場合ほとんどの病院で利用者の数が必要な労働に足りていない今、基本的に自分たちの仕事と患者へのサービスは相反関係にありそのジレンマの中で私は私たちは働いている。
この辺が施設内他職種間の構想になることが多々ある。医療を進めるのは大抵医師ではあるが、そのことが他職種の仕事を圧迫する時その人たちは自分の仕事が圧迫されるのでやめてくださいとは言えない。かわりに、表面的な内容でその行動を批判し、その流れを自分達で共有しようとする。そうして対立していくことになる。
20年近く前になるが、患者の抑制に反対し続けたことで、総スカンを食ってたこともそうであるし、日常内容を見ずに診療の時間長さのみをよく批判されることもその例だろう。その両方とも直接それが悪いとは言われない。
自分もいろいろと大人になり、ゆずれる範囲が増えてきたのではあるが、どうしてもゆずれないときも、対立という形をとったとたんいい方向に流れる可能性を捨てることになる。この年になってやっとそれが少しずつわかってきたところ。
今日は終了2分前の急性胆管炎でした。