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医療はマスコミに牛耳られている(2) [つれづれ]

th_IMG_4034.jpg20世紀の終わりにに麻疹ワクチンを拒否する運動が起こったことを記憶している人も多いかと思う。あの後多くの子供達がNICUで治療を受けていた。そして多くの子供達が亡くなった。当時米国のベテラン小児科Dr.が日本で麻疹を初めて見たと言っていた。ある新聞のワクチンの副作用の報道が多くの人をワクチン拒否に駆り立てたわけだが、当然大部分の医療者は、ワクチンそのものの有害事象よりも感染によって失うものの方が圧倒的に多いことを指摘していた。

そもそも西洋医療とはそういうものである。すべからくベネフィットにはリスクが伴い、その兼ね合いで常に考えていくものなのだが、大きなサンプルサイズの有害事象を個人に当てはめ、その確率よりも事柄にフォーカスすることで簡単に人はそのベネフィットを見失う事ができる。多くの人がそれを理解していないところにつけいられているのだが、そうではなくマスコミは自分達の影響力を自覚し、理解しておくべきだろうと思う。

もちろん自然の摂理に従っている人を私は否定はしない。そういった自然主義の人と合理主義の人が共存しないといけないわけでそういった意味でワクチン問題は難しいのだが、少なくともその両方をいかに尊重しつつ、騙すのではなく導くことが大切だと考えている。


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