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今日新しい学生がSMCにきました [今日話したこと]

話が脱線しまくったので要点が分かりづらかったかもしれませんが、大まかに話すと1)自分がこのプログラムに参加に至った経緯と2)自分がどういうことを伝えたいか3)PBLの方法4)それから自分の師匠の話。5)アメリカの医学教育のはなし5)臨床で常に問題になる1つのジレンマについて話しました。

 

2時間も話したけども、まぁとにかく1番大事な事は自分が伝えたい事はまた身に付けてほしい事は詳しい知識ではなく、臨床におけるプロセスということです。それが行く行くは、臨床決断力につながっていけばと考えています。気軽な気持ちで、つきあってもらったら、いつの間にか力がついていてそれをいろんなことに応用出来る。というのが私の考える理想です。

 

基本的に臨床推論の基本的な方法として、情報→推察→推論に紐付いた情報の獲得→推察されるものの確率変動のスパイラルを回りながら診断に行き着いていきます。

 

つまり、情報と情報の紐付けがうみだす想起と、その情報の何かに対する影響力を知っていることが臨床力の大きな1つのポイントだと考えています。

つまり意味のある形で情報が紐付けられることが臨床決断するためのネックとなるのです。

例えば33歳女性頭痛と62歳男性頭痛ではそれだけで鑑別疾患が大きく違いように、疾患の頻度も重要でです。

またそれから、診断に対する問診、身体所見、検査の複雑な紐付けのネットワークを形成していくことが必要で、それぞれの情報の診断に対する影響力も重要です。

 

その辺を身に付けるためには実際に経験するしかないように考えています。ただ経験するにしてもただ経験するのではなくきちんと正しいプロセスにそって診断を導く訓練を繰り返す必要があると思い、臨床ですべてのことができるとは限らないのでそのシミュレーションとしてPBLが存在すると考えてください。

 

今日の話のなかで私が一番印象に残ったことはSAHの診療とCTの基準のはなしを中村君がその難しさを理解していたことです。検査はただ選ぶものではなく、その診断の確率をどれだけ変えられるかと、検査の及ぼすマイナス面、また検査の閾値と的中率とのせめぎ合い中で検査を決定するのです。

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