本心(ネタばれてます) [感想]
今平野啓一郎の 本を読んでいる。まず印象にのこり、関心するのは描写の細かさである。特に表情の表現の比喩が絶妙なのである。話しの本題はおそらく、死についてなのではないかと思うのだが、それは現代のちょっと先の日本の現状。もしかすると問題になってくるような事象とからめてさりげなく物語りの根底を流れている感じだ。主人公のさくや君にも不思議と共感がもたら、自分だけが彼とともにあるかのような錯覚までおちいることができる。さくや君の自己肯定感の低い所や、繊細なところが一般の共感を呼びその彼が成功していくことを少し自分とかさねてみたりする効果を狙っているところはあるかもしれないが、いわゆるマザコンを惜しみもなくさらけ出しているとこrも、逆に爽快感を感じるとこも共感を呼ぶところなのかもしれない。そして、尊厳死ならぬ自由死もちろんこれはどんな未来にも法的にみとめられそうもないような架空のそれでいてさもありなんというテーマに挑んだというところか、そして現実とバーチャルのふしぎな関係を織り交ぜている。結末を求めないどこでやめてもいいような現実感のある小説であると自分は感じた。
友達からの手紙 [つれづれ]
閃光のハサウェイ [つれづれ]
嫁が友達を招くとかで、駐車場を空ける名目で映画鑑賞(充電もできる)
あの、ブライトの息子がこんなに立派になって、、というお話。そういう話しをしっかり作って、しっかりした映像にしてくれているは俺たちオールドファンにとってはなんだかうれしい。ちょっとかぶれたな、というところや、ロマンスが入りすぎているのにも目をつぶっても、戦闘シーンの迫力は絶対に20年前ではだせないものだった。ファーストも本当は(というのもおかしいが)こんな感じだったのだろうななどと、少し回想したりしつつも、技術の進歩に感謝したりする。さすがに微妙な人の表情は表すことはできなかったきらいがあるが、とにかく、今のもっとも象徴的なヒーロー像、リーダー像だと思った。