SSブログ

鉛筆事件 [子育て日記]

「あぁーヒトのえんぴつとってきたの。自分の失くしたから?いけない子ね。」なんて笑みを浮かべながら言うなんてことができるだろうか?いやできない。
th_IMG_7211.jpg

 

 

家の長女は毎週のようにえんぴつその他筆箱に入れるものを無くす。他のものもよく忘れるが、失くすのはえんぴつなどの小物である。買っても買っても、与えても与えても、この2年間どうすれば自分で自分のものを管理できるか、を色々と試してきたが3日前は漢字辞典を学校に忘れてきたうえに、探してもないという。そんななか3週間ほど前に見たことのないえんぴつが筆箱に入っているのを見つけた。どうしたのかと聞くと忘れ物の箱から持ってきてしまったという。自分は厳しくそれはいけないことだとたしなめ、2度としないように念をおし、母には黙っておくことにした。そして父と娘のちょっとした内緒ごととして、なおかつそれほど大ごとであることを認識させようとした。その1週間後であろうか、再びえんぴつが入っていた。前回よりなお厳しく言い渡し、2度とこのようなことしないように約束した。でも実を言うと本当にはその時ことを臨場感を持って思い出すことはできない理由は今となってはわからない。そして昨夜、再び見たことのないえんぴつが入っている。持ってきちゃった。とちょっと失敗しちゃったように微笑む娘をみて、これはまずいと思った。父の努力に応えられない焦燥と、新しいものを頼めないプライド?それが再三のこのような行為に走らせていると思う間も無く私は娘の頬を打ち、大きな声でこれはいけないことを繰り返した。

娘は父への目をそらさず、泣いていたが、私から離れた直後から鼻歌が始まっていた。その時初めて、子供がいわゆる非行、そして非行とは親とこの距離そのものであるものがこのさきに可能性としてあることを感じ、これがその始まりであるかの感覚を感じた。娘はこれからどうするの?と問うと父の言葉をなぞって、えんぴつがなくなったら新しいのを買ってもらう。とは言ったが、促さないとヒトのものを取ってこないと言わなかった。ヒトを使っても気持ち悪いだろ?にも首をたてにふらなかった。もし、彼女がプライドのために思考停止になるか?もしくは問題をすり替えて父の言葉に縋って、自分を正当化してしまったなら、また同じことをするかもしれない。その時自分はどう対応するだろうか?この社会を生きるために「絶対」は存在する。自分のなかでは「窃盗」は絶対に許せないことである。そんな少しの思い違いが広がって絶対的な行き違いを起こしすこと自体が、非行という形をとらなかったとしても、同様のことが起こりうるだろう。いや非行という形を取っていてもそうでない親子もいるだろう。でも絶対は絶対である。「あぁーヒトのえんぴつとってきたの。自分の失くしたから?いけない子ね。」なんて落ち着いていうにはあと3回は人生やり直さないとできない。ただ、どんなやり方をしたとしても娘が自分は大したことをしていないのに、、とならないようにすることが、最も大切なこと。優しく諭したからそうなるとも限らないのだ。実際この事件の前からえんぴつを2ダース注文して、いくらでも与えるが、その数を把握して、最後まで使ったら褒美を考えるさくせんを遂行し始めたところだった。

まるで親が折れたようなタイミングになってしまったが、娘はこの一連の事件をどのように振り返るだろうか?も嘘で自分を守り始めた子供たちとどのように接していけばよいかのだろうか?少なくとも、嘘はいけないよではダメなんだろう。昨日は「ウソをつくたい家族の一員でなくなっていく」などという「おどし」をかましてしまったが、少なくともこれはダメだろう。ウソで誤魔化してもバーバは見ているよ。そしてはそのバーバおまえ自身の中にいるのだよ。とか、、結局最後は自分に返ってくるのだよとか。ベタだけど人類に知恵なのかなんて思う。ウソついて最終的に自分に返ってくるような本をよみきかせまくってやろうかなって今思っている。


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

評価とは本心続き ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。