葛根湯医者 [医療]
葛根湯医者という落語があるのをご存じだろうか?なんでもかんでも葛根湯の医者が最後は屋根から落ちた人にも処方するというオチである。
今日まさしくそのような人が受診「以前から調子が悪くなると葛根湯を処方してもらっている、今日は喉が痛いので処方して欲しい。という主訴。自分は「むっ」としながらもカルテをひもとくと、なるほど、ちょくちょく来院してはいろんな先生から処方してもらっている。これは患者を責められない。むしろこっちがわるい。だいたい患者の医療に対する意見などほとんどが医療側からすり込んだものだ。
案の定「初めて会った医者に処方を具体的に依頼するのは失礼」を皮切りに、「診断して薬を選び、それがどういう結果になったかを副作用も含めて診るのが医者の仕事」「薬にはマイナス面とプラスの面がある。かならずプラスがマイナスを上回らなければ処方しない」などと説明するとひどく納得された。これからは7年前にその風習をはじめた医師のもとに行くがよい。