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いばらの道 [医療]

大学病院のそういった傾向を色濃く受けているとはいえ、自分の勤める病院ではいかに、自分達の範疇でないような患者さんまでをシェアしていかないと立ちゆかないことをすでにほとんどの内科医が理解しており、実践されている。考えてみれば、以前勤めた患者を断らず、患者中止の医療を強く掲げていた病院では、総合診療医がいるがためにその他の人々は自分の範疇外をみないで済むような状況を逸脱して、見るべきと思われる患者まで総合医に押しつけてきたように記憶している。この2つ病院の比較は、ずっと自分が主張している。日本の専門医はジュネラルマインドとスキルが必要であるというところの原点である。総合医が十分なパワーを持っていない日本では、(逆にわざわざ劣悪が環境に飛び込むような愚かな者が少ないということではあるが)専門医が99%である。よってそれぞれの専門医の範疇に入らない人を専門医がシェアするしか道はないのである。アメリカもイギリスもオーストラリアも専門医の割合が組織によって強く制御されており、なおかつ不利な状況になりうるよで、なおかつ必要な科は国の力でなんらかの補助が行われている。そんな力が文科省になく医師会や大学や学会に支配されている日本では起こりうるはずがないのである。


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