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27年前の今日だった。 [つれづれ]

関西大震災はどうやら27年前の今日だった。自分はまだ研修医で、いわれるがままに現地に出向いたことが強く記憶に残っている。自分が行った時は震災からすでに7日ほど経っていて、悲惨な風景はもうなく、壮絶な痕跡のみが残っていた。当時なんとなく選ばれた人が救助に行く雰囲気があり、自分などは「なんで研修医のおまえなんかが」的な空気もあった。たまたまそういう意図をくみ取らない偉いさんが選んだからなのに。自分達は結構楽しんでいたようにも思う。何かをしてあげていることの喜びだったように思うが当時の指導医に「おまえは医者であって薬屋さんじゃないだろ」と叱られていたことに非常な軽蔑を感じた。彼はあの中村医師と同世代だろうに。。その日彼が瓦礫の写真を撮っていたのも許せなかった。また病院のお寿司まで用意して送り出す雰囲気にも、普段の診療での不満があったのだろう。こんなことだけ特別にお金や物資や朝早くでてくる偉いさんに非常に嫌悪感を抱いた。

 

今考えてみても結構ネガティブな記憶が多く残っているのだが、そう考えると自分は結構ネガティブやろう名のだろうなんて思う。

 

そんなことはさておいても、現場で一番印象に残っていることは被災者に人たちの強さだった。人間は極限まで追い込まれるとこれほどまでに強くなれるのだということを見せつけられた。あるひとは自分のとなりにいた子供が一瞬でいなくなった。とまるで今朝食べたご飯の話しをするように僕に話した。「生きる」ということはこういうことなんだと感じた。

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