わたしに回すとこわいよの巻
もともと当院の循環器と内分泌科にかかっている60代の女性が昨日,脈拍が高いと指摘されたということで来院。来院時は脈は正常。循環器の先生はレントゲンと心電図をとって、今落ち着いているから大丈夫。内分泌の先生も今落ち着いているから大丈夫。ということとで総合内科で診ることになった。
本人曰く2日前から労作時呼吸困難がある。じっとしていると問題ない。そして座位のままでも頸静脈の拡張がはっきりとわかる。もともとTR がひどかったり、もしかするとMRでも心臓が代償不全になってなくてもJVDはありえるかも?とは思ったが、採血するとBNPが少しだけ上昇している。
それをみた循環器ドクターが心エコーを施行して心機能低下あり、循環器科に入院することになった。
データーを頼りの診療は大抵のことは事足りるし、そうでなければ多くのことをこなせないのかもしれないが、それは大抵のことであった、患者自身を診ないとわからないことも当然ある。そういう文化は消えていくだろうか?
ミカサ・アッカーマン