過ぎたるは及ばざるより強し
過ぎたるは及ばざるがごとしという言葉があるが、こと医療に関してはドンドン過ぎていったモノの方が強い印象がある。
今日あったことは顔が浮腫んでいる気がする90才の老母、どう見ても浮腫んでいない感じだけど本人は気にしていると言うヒト。そういう看護師さんのアナムネからの流れで、研修医も「浮腫んでないですねぇー」などという。
上級医はいや頸静脈張っているし、slow edemaだし、Ⅲ音も聴取、心不全の初期段階かもなどという。研修医は「ほー」と関心して各種検査施行、結局まだ介入するほどではないね。なんだけど、知識があって感心させた分勝ち!みたいになっている。
うらを返せばやり過ぎなのに。
こういったことはしょっちゅうこの世界ではおこっているのだ。患者の安全と、検査許容国なだけに許されて、まかり通っているのだが、、果たして患者のリスクを負わさずに医療費を抑える方向には永久にならない。