医師患者関係の重要性 [医療]
今日、外来研修のルーチン質問として「医師と患者のコミニケーションは重要か?」を投けかけた。
医師の仕事は正しい診断をして、正しい治療をすること。患者となかよくなることでうまくいかなかった時の保険になると思っていないか?
という「いじわる」が含まれている。
1年目女性研修医は「医師の健康に対する定義と、患者の要望の間をうめるため必要なのではないか?」という意見。なかなか思慮深い。
それでは、なぜ医師と患者の間にそのような開きが生まれるのだろうか?
私は一つは教育,もうひとつはシステムだと考える。
日本の医療教育は、国家試験に代表れるように、定型的なものを見つける教育のように思う。
これに対して臨床の中からうまれた総合診療は、「あいまいさ」を受けれることを余儀なくされるだけでなく.受け入れる方法がひとつの総合診療の大切なスキルとなる。
また形のないものから報酬がうまれない日本の健康保健システムにも問題があり、そんなシステムしか使われない(病歴と身体所見を重視しない)教育にも、問題がある。
また、病歴と身体所見を重視しない風調は、形のあるものには価値をみいだせない未成熟な日本人の気質に依存するだけでなく、医療費もしくは医師を「不慮」から守る決まり事を作ることなく、すべてを医師判断にゆだねことにも関連していると思われ、それが連鎖的に医療費の高騰に結びついている。
たまには映画館で