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寝たきり胃瘻の老人は保険適応にしないといえる政治家が必要? [医療]

寝たきり胃瘻の老人は保険適応にしないといえる政治家が必要などといってわざわざ世間をざわつかせているヒトがいるようだけど、現場にいる人間にとってはそれって政治の問題なの?と言いたい。

 

200年前半に胃瘻が簡単に行えるようになって、親の死を受容できない人たちによって、受け入れられたが2010年移行はほとんどのヒトが胃瘻は延命と考えており、拒否するヒトが多い。何かの洗脳的な宣伝効果の様に思えるほど、延命で亡いときの胃瘻にも拒否反応が見られるようになった。

 

もちろん自分は寝たきりでコミュニケーションができないヒトへの胃瘻は反対で、食事が摂れないヒトの家族とは何度も話し合って、死を受け入れてもらうようにしてきた。

 

問題は胃瘻やCVカテーテルなど目に見えるものではなく、死生観と、ACPの問題である。実際よくよく話し合うとほとんどのヒトが延命装置で生きながらえる事をやめたいと考えている、ところが、生きている間にそんなことを親に聞くのはダブーでようで、ほとんどのヒトが自分はいやだけど親に対しては決断することが難しい。そこのところを本当の望みを浮き彫りにして、促してあげるのが私たちの仕事だと思うのだが、救急病院も、施設の人たちもそれが自分達の仕事だとは考えていないようである。

 

実際胃瘻は施設の中でみることができる数は2006年から限定されており、救急病院は手っ取り早くCVを入れて療養型病院へ送るのがスタンダードとなっているようだ。というわけでいずれにしても今の現状で医療費を減ることはないだろう。

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