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そろばんとヒポクラテス [医療]

医療者特に医師にはエッセンシャルワーカーの自覚がない人が多い。それには3つの理由がある。1つは地域でそういうシステムが整っていないこと2つ目は需要に対して労力が見合っていないこと。3つ目はそういう価値観のもとで教育が行われていないことである。


 


東京には東京ルールと言うものがあって、何件か病院を断られたあとも絶対に断れない病院を輪番できめているらしい。ある日5日ほど食欲不振の高齢の男性がある病院に搬送された。どうやら東京ルールに則ってのことらしい。その方は体温が371分であったというだけでもう見られないということで救急隊に放出されたのだった。あちこち模索した挙句に車で1時間以上かかるうちの病院だけがその患者さんを受け入れた。奥様も高齢で2人暮らしご本人は脱水があるが点滴で改善して帰れそうではあったし本人も奥様もタクシーで帰るといっていた。自分は今日帰って自宅の奥様が通えるような病院に入院すべきと考えたがその時の当直師長はもう入院させてその後転院でいいのでは?という意見に、それもそうかなと思って入院させた。それまではよかったのだが、その後の90代の認知症の強くて大声で叫ぶような患者さんもともと当院にも入院しているような近所の患者さんが発熱で来院。即入院と言ったらかなり反対する様子であったことにはちょっと解せなかった。師長たるもの職員の仕事を守るのが仕事ではあるのではあるが遠くの人を帰らせなかった理由は本当にその患者の為を考えての決断だったのかちょっと疑問に思うところであった。


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※二子玉で


 


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