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いいのかわるいのか [医療]

世の中の人々が検査頼りにしている風潮は医療側にもそういう傾向があるということが影響していると思われるが、逆にそれを利用して説明しているのに気づくこともある。特に救急医療の場面ではそういう傾向が強まっているだろう。

 

今日なども気分不良になった方に対し、心筋梗塞をルールアウトするのが肝心なのではあるが実際には病歴上一瞬気分が悪くなった位では心筋梗塞の可能性は非常に低く、むしろ狭心症なのではある。しかもそれもそれほど病歴的には否定的なのではあるが、説明の時は、心電図が正常で(心電図なんかで本当に診断できない。症状が出てる時にしか心電図変化しないので。と思いながら)トロポニンと言う心臓の筋肉が壊れていたら上昇してくる酵素があるがそれが全く上がっていないので違いますね(狭心症だったらこのデータがなくても別に問題ないよむしろ病歴上狭心症の可能性低いんだよと思いつつ)と、検査データを見せながら説明すると患者さんは安心するということを利用したりしている。

検査にむしろ頼らないような疾患も多くあるのだが、いいのかわるいのか患者側の納得もひとつの医療の大きなファクターであることは確かなのである。

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※朝のrise


 

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