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しあわせって [医療]

90歳の男性施設入所中の方が浮腫で嘱託医からコンサルト浮腫は1年ほど前からで、ここ最近元気がなくなってむくみも悪化して食欲している低下しているいるということで紹介。心不全、甲状腺、腎不全などを疑ったらがそれほど悪くなっておらず、ご本人はほとんど会話もできずずっと車椅子に座っている状況が何年もつづいている。


 


 


本人は天涯孤独で結婚をしておらず子供もいない1時間ほど離れたところに住んでいる姪が付き添っている。施設の職員は非常に要領よくまた理解力も良い。


 


果たしてこの方をどこまで検査などするべきなのか?悩むところ。例えば消化管に癌などあるかもしれないしそれはどうしても発見しないといけないものであろうか?というような話しを、姪と施設の職員に話した。彼女は病院に来ることもできず、あまり侵襲の大きい検査は望んでいないと言った。


 


私たちの仕事は病気を見つけてそれを鬼の首を取ったように患者や家族に伝えるだけが能ではない。このままもしかすると何か最期に彼を持って行く何かを持っているかもしれないが、大まかには感染心臓腎臓は問題ないのであればここは後は本人の命に任しても良いのではないかと自分は考えたがそれは必ずしも家族や施設や嘱託医の考えと一致するとは限らない。基本的に嘱託医はそこの専属ではなく形式上を超えないことが多いのは事実であり、家族と患者の着地地点を探したりしているのを自分は見たことがない。


 


見たことがないのはそういう患者が病院に来ないからかもしれない。


 


また、反面話ができなくなってコミニケーションが取れなくても生きている命を尊重すべきなのかもしれない。そしてそれをギリギリまでなんとかしようとしない事は、コストや家族の負担があるからという理由であるという罪を背負うのも辛いかもしれない。ではだからといって年金に依存しながら


介護をしているヒトは介護に専念したために職を失っているわけでそこから抜け出すことができないがための生命維持であったりすることもあるかもしれない。医師がこの方がこれ以上生きていることが本人や家族のためでないと判断する事はあまりにおこがましいように思えるが、果たしてだから全く健康な人と同じように全力を尽くすと言うのも正しいとも思えない。命とか医療とか言う前に幸せというものを考えたい。


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※開かずの踏切


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