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NNTE [臨床]

NNTE  Number need to examination

肺塞栓はindex diagnosisいつどこででくわすかわからない。症状がまったく典型的でなく、他の疾患を想起して撮影した画像から判明することもある。

では致死的疾患であることから考えて、スクリーニングをするのか?スクリーニングだから感度が高くないといけないから造影CTか?と言われると、やはりどこかで閾値を作らなければならない。

dダイマーをスクリーニングに使う人が多いが、閾値をどこに置くかという問題がある。低くとれば見落としは少なくなるがかなりの人に造影CTを課すことになる。

基本、肺塞栓も検査のみで診断がつくという代物でもない。症状が全くなくDダイマーでも落とすものは軽症と考えて、見送ることがセカンド‐ベストではないだろうか?

いつも言っていることだがこのあたりの感覚が特に日本人にはかけている。

医師にも、非医療者にも

その典型的な例として研修医が教えてくれたツイートがある。

めまいで来院した人が大動脈解離だったのでこれから全てのめまいが主訴の患者に造影CTを撮るというお達しが上級医から届いた。というもの。こんななんとも短絡的な診療が実際に起こっていたりする。こんな命令は医師が医師としての誇りや役割を捨てろと言っているに等しい。そして、むしろ脳梗塞を見逃すことになるだろう。これまたいつも言っていることだが、医師が診断をして検査によって確定する。検査の結果はそれまでの情報を合わせて、確定するのは主治医なのである。その力量を否定してしまっては、単なる検査オーダー係となってしまい、存在意義さえ問われてしまう。そして、放射線医師に頭が上がらないだろう。



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