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カロナール 血培 グラム染色 サイトテック [医療]

今やカロナールは一般の人も知るところの存在となっているが、20年前にはそんな子供用の薬を大人につかってどうする?的な空気があった。


もちろん自分の師匠の教えではあるが、多少効果が劣るとしてもロキソニンなどNSAIDsにくらべて格段に副作用の少ない薬を使うのは当然とかんがえていた。コスト的にも一石二鳥なのだが、当時は解熱にはロキソニン+セルベックスというのが主流だった。このセルベックスという薬も今やほとんど見なくなったが、当時はロキソニンの胃への副作用緩和にエビデンスがあるのはサイトテックだけであったが、それもなぜか敬遠されていた。


その時思ったのは、日本の医療は、なにか見えない力に支配されている。その方向は決して患者利益と一致するとは限らない。しかし自分はその違いがわかる教育を受けてきた。得体の知れない力に関しては自分の力が及ぶところではないが、コツコツと一人一人の考え方の方向性を導くことはできるかもしれない。


幸いといってはなんだが、自分は何らかの団体に飲み込まれるような位置にもいなかったし、じぶんの信じることを何の気兼ねもなく行える場所を自分で決めることができた。

20年もたつといつの間にかいい方向に向いており、それは決して自分が言い続けたからではないのだが、世代的には前の方にいたというちっちゃなプライドと、幾人かの人を導きけたかも知れないという自負は存在する。

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