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患者は医療者のためにある [医療]

救急室で当直ひとりで当直をして救急車が2台同時に到着したりしている。そんな中で昔研修医たちに言ったことを思い出した。

朝6時から夜23時まで働いている彼らがもうこれ以上みれないというのに対して、では君が離島に行って1人しか医者がいなかったとしてもそう言えるのかね?とそれから全てをパーフェクトに診る必要がない。自分のできる範囲で60%の力で診ても結果が変わらない人もいるだろうみたいなことも言ったと記憶しているが、彼らにはどう響いただろうか?今考えてみれば、常にあれこれとnegative feedbackを受けていた彼らには矛盾に富んだ考え方にうつっただろう。しかし今の医療。パーフェクトという名の元に、患者を制限することが平常化しすぎて、断ることの罪悪感もなく、むしろ断らないことを罪と言ったりする人までいる。そんな中で断らないところに仕事が集中している。そしてコロナは市民の目が向いているので断れない。しかも診るところが制限されている。能力を超えると思ったっら断ればよいと考えていた人たちは今の状況を受け入れることができず、これを医療崩壊とよんでいる。

うまくシェアする機構がないのだ。もしくはnegativeな行動様式でシェアされているのだ。断らないところでずっと働いてきたからわかることがある。医療はすべての施設すべての医者がパーフェクトな医療が行えるわけではない。うまく割り当てるシステムがないから断るという精神構造はnegativeなシェアしかうまない。すべての医療者がとは言わないが、それぞれの医療施設。医療者がそれぞれの分相応の役割を担えるように配備されれば、誰も苦しまず、地域に医療が貢献でき、その上働き方改革を推進できるのではないだろうか。


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