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診断のバランス [臨床]

以前自分は診断をつける過程として基本的に大風呂敷を広げてその中から有力なものを病歴で絞り込んで検査によって解答を出すというのが基本だと考えていた。もちろんSnapShotDiagnosisといわれるように、いっぱつで診断がつくようなものもあるだろうし、いわゆるパターン認識的な見方もある。また、どうして無難しい急を要さないものとしては、鑑別を各カテゴリーで考え、一つ一つ潰していく方法も存在する。

 

ところで、エビデンスというものは数字で表されることが多いが、実際は計算したりする事はないし、診断のエビデンスが直接診断に寄与しているような感覚は実はない。

 

最近の総合医と呼ばれるものは声高らかに病歴身体検査大切と言うが、実は想定する疾患とのバランスが違うのであって、そこをしっかりと意識する必要がある。例えば狭心症は病歴でしか診断できない。また、命に関わるような病気は、ある閾値を超えれば後は検査だよりとなる。th_IMG_9341.jpg


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