バケモノの子 [感想]
細田監督の作品は、非現実のなかに描かれる人間関係はいつも自然。その自然な関係のなかにこっそりと主題がかくれている。これ見よがしのようなところが全くないのだ。
(入道雲)
屈折した闇のない世界など人間世界においてはファンタジーであり、嘘くさい。そんな人間なもっている闇も人と生きるこことでやっていけるのでは?ということをシンプルな生き物である「バケモノ」を導入することでメッセージを明確化させたのだろう。
細田監督の作品を意識してみたことはなかったが、おおかみの子もさまーウォーズも日本のアニメのよい部分を土台にしながら、非現実のなかに描かれる人間関係はいつも自然。その自然な関係のなかにこっそりと主題がかくれている。これ見よがしのようなところが全くないのだ。
そんなところが自分が引き込まれる理由のような気がする。
人はひとりでは生きられない。それ以外にも、親子関係、成長とは、学ぶことのたのしさ、教えることは学ぶこと、血と家族。などさりげなく盛り込まれている。
かいじゅうの子ではなくバケモノの子となったのは海獣とかぶるとそのときからわかっていたからだろうか?しかしバケモノという響きはおどろおどろしく響き、熊鉄のイメージではない。かいぶつの子の方がまだよかったのではないかなんて勝手に思っている。
これからは細田監督と意識してみることにしようと思う。
2021-07-23 21:20
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