カタリンカリコ [つれづれ]
1985年アメリカに移った彼女はその頃からmRNAの研究を始めていたらしい。m RNAにタンパク質を作らせる方法はワクチンの製作を飛躍的に進歩させるが、長い間その研究は認められなかったようだ。何時何千回も実験してもマウスは死んでしまう。そんな中で開発に光明が見えたのは2005年のことだった。その間20年。彼女はその研究をやめなかったために降級させられたこともあったらしい。なかなか資金も集まらなかったことはそれが投資家たちの興味をそそらなかったということだが、投資家が求めるものは夢や 使命ではなく、マネーだったこともこの研究が陽の目をみなかった理由だろう。それでも幾人かの先見の明のある投資家によって、研究はいつ必要とされるか、またいつ成功するかわからないようなものを続けていたのだ。そして2020年1月5日にウィルスのゲノムが発表されたわずか2週間後にワクチンのいくつかの候補がすでに出来てたというからそれこそ何という先見の明だろうか。マネーがすべてのようなこの世界でもそれを憎むことも(たぶん)なくなんとか味方につけた人のはなしなのだろう。資本主義を批判しても結局なにもできない。そこを変えることはこれから100年以上なにのだろうから。だったらそれをどうwinwinに結びつけるか。というのがすべての人の課題かもしれない。にしてもそう色のうすいところで働いて給料をもらえる自分は幸せだとつくづく思う今日この頃。
2021-07-14 21:20
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