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医療は常に試行錯誤 [医療]

今回我々は新型コロナにおいて本物の最先端を経験することができた。

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1次資料について、医学の情報は指数関数的に増加して、教科書も改訂の度に太くなってきている。反面コンピュータやPDAの発展で、頭に入らない知識はすぐに取り出せる形で蓄積できるようになってきた。

そんな中でも我々医師は文献を読むことをやめはしない。なんのために文献特に1次資料を読むのか?大きく3つの目的がありそれぞれ重複し合っているとが、それは1)患者のため2)最新の知識を知るため3)自分の主張を支持(正当化?)させるため。がモチベーションとなっている。

患者にとって利益のあるものは、実は最先端のものとは限らない。日本で最先端と言っているものは実はすでに欧米で検証されたものであることが多い。だから最先端がそのまま比較的安全に患者に利益を与えることが出来るが、本当の最先端は試行錯誤のはずである。

今回我々は新型コロナにおいて本物の最先端を経験することができた。コロナに治療にあれがよいこれがよいといわながら検証され、今ステロイドと、レムデシベルが残っている。ワクチンも開発当初は安全が危ぶまれたが、イスラエルで行われた大規模な臨床試験が、その実用性を証明してみせた。それでもまだまだ副反応についてはデータの蓄積が必要である状態で、かかるリスクとうつリスクのジレンマ的なトレードオフも経験した。

まさしくすべての医療がこのように行われているのである。



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