医療者優先圧力 [医療]
「点滴が漏れたのでいまからルートをとりますが、メインの点滴はまだ続けますか?」これを「医療者優先圧力」と呼ぶことにしよう。
ルートがとりにくいのでメインの点滴をやめてもらえませんか?とは決して聞かれない。休日に、「点滴が漏れたのでいまからルートをとりますが、メインの点滴はまだ続けますか?」と聞かれる。これを医療者優先の圧力と呼ぶことにしよう。いつもこの回りくどい質問をわざわざされるのかがわからなくで、「どうして?必要だからだけど、なぜ聞くの?」などと言っていた。自分もある意味成長したのか、「メインやめてほしいってこと?」などと聞くようになった。本当は「・・・なんだこいつ。」と思っている。にしてもまだ働き初めて3日で2回明らかな医療者優先質問をされた。とかく医師は数が少ない。その少ない部分を看護師にまかなってもらっていることで日本の入院診療はなりたっているのだ。そんな負い目があるなかで患者を彼らより優先することを”正義”としてきたわけだが、今考えるといろいろな嫌がらせ的仕返しを受けていたのかと思い当たる節まである。では、患者や自分の信念をまげてまでおべっか的に彼らを優先することが正しいかといわれるとそれも違う。しかし信頼関係が築かれるまではこれがセカンドベストのようなきがするし、その時のその人の感情を揺さぶることは少なくとも意味がないことである。なんだこいつ、、と思いながらも少なくとも理解しようと努力しようと思う。まずはそこからというところ。因みに内科医が自分ひとりだったときは、好き放題なくらい自分の信念を押し通したが、最終的には理解者があつまり、絆を作ることができたように思う。そういうことも大事なのだろうとは思うが、同業者まで巻き込まれてしまっては手も足も出ないので、、、
2021-05-09 21:37
nice!(0)
コメント(0)
コメント 0