さみしいですねもうすぐお別れです、 [つれづれ]
当たり前の話だが、月側とL側のどちらも作者は知っているわけで、知っているなら当然推理も出来るわけだが、観ている人の思考をいつも越えた理論が展開するためそういうわざとらしさを感じる間もない分面白いのだろう。そしてLであれば月であればこれくらいは考えるだろうというところがしっかり考えられている上に他の凡人達とのコントラストでよりきわだって、現実感さえ醸し出しているのだろう。そしてやはりLが死ぬ直前の雨のシーンは印象的だ。やたらとLが低姿勢だったり、逆にライトの勝ち誇った感がLに対しての郷愁をさそう。なんでもキリストがユダの裏切りを知りながら足を拭いたという話を模倣しているらしいが、あの時のLの「もうすぐ別れです」には、13日の問題をクリアしてライトやミサが捕まるからという自信からではなく、直感的に自分が死ぬという感覚から発した言葉だと思う。いずれにしても今尚これ以上の作品があるのかと思うほど名作である。
2021-02-10 20:47
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