教育の原点 [つれづれ]
何年前だったろうか、勤めていた病院の合同勉強会の前日、指導者同士の意見がぶつかった。
八王子まで食事に行ったのは星を見せたかったから。。
どうぶつかったのか実はあまりおぼえておらず、とにかく自分のやり方が批判されていたようだった。どう批判されているのかどうしても思い出せないのだが、それは相手の意見をあまり自分が聞いておらず、自分がただ正しいと思っていたからで、これは反省すべきことなのかもしれないが、自分の主張は一貫して、何か教えるのではなく、なにかを考え出すことを促す。であり、学習者によってその方針も変わる。というもので今も変わっていないのだが、とにかく、研修医達にそれを望むのはむりだからと言われ、めんどくさいので方法を少し変えたように記憶している。結局研修医たちは思いのほか(自分は前日の様子で出来ると信じて計画したのだが)自主的に結論を導き出して、最後は「今の子はこういうことになれているのかなぁ」などという意見もでていたが、少なくとも自分は、最初にだした案でもいけたかな?なんて思っていたのだが、若い外科の先生は最後まで自分の進言が正しかっただろうと息巻いていた。(折れなきゃよかったというくらいに)その先生はあちこちで教えまくっていたが、自分の方針とは真逆だなぁそりゃあ意見が合わないのは当然と納得したのを覚えている。それで、昨日のことになるが同年代の内科の先生の誕生日にFBでメッセージを送ったら、思いのほか「あの夜の議論が私の原点です。」などという返信。それであの日のことを思い出したわけだが、何年かぶりの回答をもらったようでうれしいようなこそばいような、でも具体的内容を覚えていないのてちょっともったいないような。ただそれだけのことではあるが、とかく批判されがち、というか本道からそれがちとかレベルが低いと思われていがちな自分の教育方針も支持してくれるヒトがいると思うとすこし勇気がでるものだ。
2021-02-03 19:30
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