fluid-containing bullae につい(今回の症例にちなんだ、、

fluid-containing bullae について（症例および画像は症例ブログで）

①　原因としてはなにが考えられるか？

１（　　　）２（　　　）　３　（　　　）　４（　　　）５（　　　）

６（　　　）

 ②bullae感染であることは単純でもわかる。CTをとる理由はなにか？

（　　　）や（　　　）（　　　　）（　　　　）を除外するため。

 

③起因菌としてはなにが考えられるか？（ ○ × ）

a)ブラ感染の時は喀痰に細菌が同定できることはほとんどない。（ ○ × ）

b)ブラ感染に対する治療はCOPD市中肺炎のそれと同じ内容でよい。（ ○ × ）

c)抗生剤を投与する前にCTがイド下で穿刺を施行すべきである。（ ○ × ）

d)ブラは胸膜に近いものであれば癒着術を行わないと再感染するリスクが高くなる。（ ○ × ）

肺炎に対する反応で無菌の場合（parapneumonic effusionのようなもの）　

①感染　悪性腫瘍　原因不明の良性のものなどがある。

Five cases of lung cancer with emphysematous bullae　Nihon Kokyuki Gakkai Zasshi. 2001 Jun;39(6):415-8.

ブラに起こった悪性腫瘍を中心に原因について言及されている。

New air-fluid levels in bullous lung disease: a reevaluation.　　J Natl Med Assoc. 1996 Mar;88(3):185-7

新しくfulid levelが発生したときに、aspirationでcancerを診断できる

②結核　fungal disease, lung abscess,  bronchogenic lung cancer. などを否定するため。

cancerは典型的なbullaeの壁の厚さである１mmにとどまることは非常にまれではあるが否定それだけで否定はできない。

Computed tomography appearances of bronchogenic carcinoma associated with bullous lung disease 

J Comput Assist Tomogr. 2006 May-Jun;30(3):447-52.

cavityにできる癌には次の③タイプがある。

①nodule or mass extruding from the bullous wall, ②nodule or mass confined within the bullous lumen, ③soft-tissue density extending along the bullous wall. 

③起因菌としてはなにが考えられるか？

Fluid-containing emphysematous bullae: a spectrum of illness

Eur Respir J. 2008 Aug;32(2):303-6.

レントゲンや気管支鏡では治療方針をたてることは出来ない。CTガイド下での穿刺がもっとも有効

Methicillin-resistant Staphylococcus aureus, Pseudomonas aeruginosa and Bacteroides melaninogenicus がブラからのaspirationで同定された

④正誤問題

a)喀痰で菌が同定できることがあり努力すべきである×

 

b)ブラ感染に対する治療はCOPD市中肺炎のそれと同じ内容でよい。（ ○ ）　ただし、緑膿菌　Bateroidesをカバ-するかが問題になる。

c)抗生剤を投与する前にCTがイド下で穿刺を施行すべきである。（ × ）穿刺はリスクありその価値があると判断したときのみ行なう。

ｄ）Lung bullae with air-fluid levels.　　Am J Med. 1987 Apr;82(4):759-63

e)ブラは治療後は収縮して再び感染が起こりにくくなる