第6回Oshiro到達度テスト 熱中症 [アツギマニュアル]
熱中症について(解答&解説はHPで)
§1まず混乱を招くのが言葉の問題。
熱射病 熱中症 熱疲労 熱痙攣 熱失神を重症度の高い順に並べよ!
1( )2( )3( )4( )
§2この中で合併症を起こしやすいものはどこから?
§3熱痙攣、熱失神はなぜ起こるの?簡単にこたえよ
熱痙攣 ( )の喪失のため、大きな筋肉の細胞に水分が行き渡らず、なおかつ使用していた筋肉が有痛性痙攣を起こす。
熱失神 高熱のために(場所)の(臓器)が(現象)するため脳への血流が減少することで起こる。
§4特に今年はマスコミのあおりもあり、死亡例が150例以上もあったことから、倦怠感などはっきりしない主訴で病院を訪れる患者さんはかなり高率に「熱中症ではないでしょうか」と訴える。
では我々は、比較的元気な、不定愁訴チックな 熱中症を主張するヒトにはどう対応すればよいだろうか?
§5熱疲労と言うからにはその根拠は?もっとと大切な2つのべよ
§6熱射病を疑ったとき、その診断をつける意味で身体所見、もっとも注意すべきことはなにか?
§7運動性熱射病は 汗の蒸発能力よりも熱が蓄積し、( )の障害より使った( )がより障害されるもの。
§8 熱射病 死のカルテットを述べよ(Step beyond Resident P156)
§9 熱中症リスクファクタ-を大きなカテゴリ-にわけて考えよ
熱中症について
§1まず混乱を招くのが言葉の問題。
熱射病 熱中症 熱疲労 熱痙攣 熱失神
を重症度の高い順に並べよ!
1( )2( )3( )4( )
¶1 Heat stroke heat exhaustion heat cramp heat syncope
heat related illness英語のほうが関係がわかりやすいかもしれない
related illnessだから当然総称です。 (^。^)
§2この中で合併症を起こしやすいものはどこから?
¶2 熱疲労と診断しても合併症には十分注意すること
§3熱痙攣、熱失神はなぜ起こるの?簡単にこたえよ
熱痙攣 ( )の喪失のため、大きな筋肉の細胞に水分が行き渡らず、なおかつ使用していた筋肉が有痛性痙攣を起こす。
熱失神 高熱のために(場所)の(臓器)が(現象)するため脳への血流が減少することで起こる。
¶3 熱痙攣はてんかんなどとは全然違う!痙攣当言葉がよくなくconvartion ではなくcrampである。水分の喪失というより塩分の喪失といわれている。
治療は塩分の十分入った水分を補給すること。病院では生理食塩水DIVでよいだろう。ポカリスェットは塩分が少なすぎるので+梅干しとかで補ってもらう。
¶3 熱失神は表面の血管が熱で拡張、交感神経に打ち勝った時に起こる。迷走神経反射と間違えやすいが絡んでいることも十分ありうる。
治療はやはり生理食塩水
§4特に今年はマスコミのあおりもあり、死亡例が150例以上もあったことから、倦怠感などはっきりしない主訴で病院を訪れる患者さんはかなり高率に「熱中症ではないでしょうか」と訴える。
では我々は、比較的元気な、不定愁訴チックな 熱中症を主張するヒトにはどう対応すればよいだろうか?
¶4 熱中症特有の症状はもちろん知っておくべき Muskle cramp syncope tetany pricky rubra など、、しかしこれらは混在したり、ただ怠いというだけのヒトもかなりいる。生食の負荷は比較的(かなり)合併症の少ない治療ではあるが、そのために診断がより曖昧なりかねない。
結局病歴が大切!ということ、ヒストリ-のない熱中症(少なくとも熱射病)はないと考える。典型的な症状があればその治療 はっきりしないときは、病歴と身体所見から”あなたが”診断すればよい。
熱中症と診断したなら病院だから生理食塩水 div 違うと判断したなら、やはり水分と塩分の補給は促すだろう。それよりも大きな問題は 糖尿病や本物の迷走神経反射、甲状腺機能亢進症、などがbaseにあるがための”こんなことで熱中症?”と思ったときに注意できるか?ではないか!
§5熱疲労と言うからにはその根拠は?もっとと大切な2つのべよ
¶5 ヒストリ- 直腸温
なれない人が炎天下で仕事(室内でもありうる)直腸温が37度以上 であれば、十分疑ってよいと思われる。大切なのは”発熱”なのか”高温”なのか、、ク-ラ-の効いた救急車で運ばれてきたしかも熱中症を疑われて冷やされてるかもしれないヒトの腋窩が信頼できるわけがない!(-_-#)
§6熱射病を疑ったとき、その診断をつける意味で身体所見、もっとも注意すべきことはなにか?
¶6 高熱なのに皮膚が乾燥しているヒトは古典的熱射病を強く疑う。 脱水になる前に中枢神経がやられ、脱水でもないのに汗がでないのが古典的
§7運動性熱射病は 汗の蒸発能力よりも熱が蓄積し、( )の障害より使った( )がより障害されるもの。
¶7 中枢神経(視床下部)筋肉(外部からの熱だけでなく筋肉自体が運動で熱を持つ)だから多少脱水でも発汗はある。
§8 熱射病 死のカルテットを述べよ(Step beyond Resident P156)
¶8 横紋筋融解 高カリウム血症 低カルシウム血症 高乳酸血症 →肝機能障害 腎機能障害 DIC ARDSも起こしてくる
§9 熱中症リスクファクタ-を大きなカテゴリ-にわけて考えよ
¶9 基礎疾患(体力) 薬剤 環境(行動) この3つで考える。
忘れがちなのが薬剤 抗コリン剤 利尿剤 アルコ-ル 心疾患 糖尿病 甲状腺疾患忘れずに、 環境(行動)とても大切服装も含めて、、
湘南鎌倉病院へ通院するようになり、こちらのブログも拝見しております。
病院移転に伴いHPも新しくなっていますが、総合内科のページの【運営ブログ・サイト】項目にはこちらのブログではなく『診療担当表』がリンクされているようです。(【リンク】項目ではこちらのサイトにリンク済み)
なんとなく気になったので。。。
by hito (2010-09-06 08:58)