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アイアム柿本 [感想]

アイアム柿本

意味があるのか舞台はおくりびとと同じ酒田あたり。自分の言ったことがあるし、やっぱり鳥海山はいい。という安心かのような感覚から始まった。

 

柿本さんは決して自分が共鳴できるような人ではなく、ちょっと発達不全的な空気が読めない人。そういう47歳独身男性が、なんとか無縁仏の人をちゃんと見送ってあげたい。という話なんだけど、まさしく柿本さんはこの仕事にうってつけ。そして阿部サダヲさんでしかダメだと思わせる演技。

 

宇崎竜童の葬式にみんなが集まってきてくれたことや、松下さん演じる警察官が認めたことから柿本さんの“正しさ“が証明されたことにはなっているのだが、局長さんの言っていることもちゃんと筋が通っている。

そして柿本さんは正しいと信じるからとかでなく、ただそれがしたいから、、というのが原動力なのだ。

 

死後に死者は何を残すのか?それは関わった人に何が残っているかが全てである。では死者に対して何がしてあげられるのか?それは、生きている人の自己満足なのか?そんな案外難しい問いを投げかけているように感じた。


 

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ぐち2022-10-27 ブログトップ

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