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閾値を超えるもの [医療]

疾患の中にはわざわざS)→O)→いくつかの鑑別→検査という手順をふまない。いや踏んでいられない疾患がある。特に緊急性のある疾患はその検査前確率が低くても無視することはできない。だから、検査前確率がある”閾値”を越えたら、あとはとことんrule in もしくはrule outの決着がつくまで付き合うのだ。その閾値の取り方が最も重要となる。0.1%でも否定出来ないなどと言っていればすべて理論が壊れてしまう。もっと常識的なところでその閾値を設定するべきでそれはエビデンスからピッタリと決められるものでもなく、100あれば100種類の症例のなかで、ひとつひとつその時の主治医が自分のポリシーで決めるものだと考えている。大切なのはそのポリシー(自分の中の決まり事である)実はこれが明確に書いてある書などない。なぜならその疾患だけでなくその患者の状態、できうる検査、患者自身の哲学までもがその閾値に影響するからである。

典型的な例は、心筋梗塞、大動脈解離、くも膜下出血、虫垂炎、細菌性髄膜炎あたりであろうか。たとえば虫垂炎などは治療に抗菌薬というaltanativeがあり、その分複雑になるかもしれないが、概ね閾値を超えたと自分が決めたからには自分が自分に許されるまで結論を出す。

それ以外のピットフォールも最低限命に関わるものだけを考えればよい。

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