症例検討(雑誌掲載症例) [カンファレンス]
雑誌上の症例だが4月からずっとやっていていよいよ佳境にはいってきた。
60才の女性でもともとC型慢性肝炎からの肝硬変でインターフェロンとリバビリンにて治療している。
三日前からの発熱と意識障害で来院。羽ばたき振戦もある。身体所見上は腹部に出血斑もある。首は柔らかいがなぜか瞳孔に左右差がある。
頭部のCTもMRIも明らかな脳炎の所見も脳圧亢進の証拠もない。以前受けた手術( )のあとくらい。
laboがまた派手で血小板赤血球の急激な低下。破砕赤血球とFDPの上昇 でもAPTTはのびていない(FFP投与後だったかな?)フェリチンが6万LDHも高いBilも軽度上昇しているが直接と間接が半々。ハプトグロビンは低下している。
胸部のCTでは肺にいくつかのcoin lesion 縦隔リンパ節も腫れている。
TTP/HUS DIC などMAHAをおこす病態? HP などマクロファージが活性化した状態。
肝硬変。(脾腫はないが)そして悪性腫瘍
と考えていくがなかなか一元的に説明するのはむずかしい。
LPもされているが。白血球は3でRBCがいくらか見えていたようだ(これはヘルペスを否定出来ない?)
というわけで、筆者はこうきんやくABPC→ドキシサイクリンとアシクロビルを投与。
FFPや血小板輸血も行っている。
さてBM検査をしたいと思うが、血漿交換はまてないのでは?というのが私の考え。
2021-09-08 21:32
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