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ちゃんと考えると違うのでは? [医療]

うちの病院で、感染管理とは別に抗生剤の適性使用を目指して新しい委員会が立ち上がったようだ。

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以前より感染症委員会だのNSTだの医師が大切にしていないかもしれない側面をCO-Medicalが怒涛を組んで是正しようという企てが横行しているようだが。

 

うちの病院で、感染管理とは別に抗生剤の適性使用を目指して新しい委員会が立ち上がったようだ。

自分的には、「イヤイヤイヤ」である。もし自分がこの病院2年目ほどであれば、手をあげて「具体的にどうやって医師の行動変容を起こそうというのですか?」と聞いているだろう。薬剤師の中に専業者までいるらしい。めっちゃ勉強して、色々なことを思い、教科書と違うというツッコミを入れてくるのだろうが、うまくいくはずがない。

なぜなら、感染症診療はそれなりにうまくいっているからである。広域の抗生剤をむやみに使ってはいけないと言うのは簡単だが、それは患者の命を握っているという責任を負わなければ言っても空論である。自分はそのあたりを小さい頃から刷り込まれまくったので、わりと綺麗な診療をせざるをえない体になっているが、そのあたりの教育を受けてこなかった人は患者の命を救うためにやってきてうまくいったことをあえて危険を伴うかもしれないような方法に変換することはできないだろう。

自分が考える方法は、やはりグラム染色である。そして検体の質である。この二つが徹底され、検査科からこんな菌がスメアで見えます。とだけ伝えることを繰り返していけば、きっと変わってくると思うがどうだろうか?そんなマンパワーはないだろうか?自分は逆にグラム染色なしで抗菌薬を使うのには非常な不安を持ってしまうタイプだからつねに染めてきたが、めんどくさいが、よい診療であったと思う。

医師がみんないきなりそんなことをできるはずがなく、検査科から伝えるという手順だがいかがなものだろうかと考える。委員会に隙を見て参加していこうかなどと今は時間に余裕があるから考えられるのかもしれない。



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