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医療者が嫌いな患者 [医療]

医師が患者に対してネガティブな感情を持っている時、ほぼ100%の患者はそれに気づいてる。

(医者は現場でどう考えるか ジェロームグループマン)

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ローターとホールの好き嫌いに関する研究。

確かに医師は自分の得意でない分野の患者、多くのcomplaintを長々と話す人に対してネガティブな感情を抱くことが多い。その理由はいくつかあるが、一つはわからない。2つめに自分のためにならない。3つめに時間を無駄にとられる(わりに利益が少ない)などがある。医師や医療者がプシコなる言葉で精神的疾患を持っている人を差別的に表現することがあるのを知っているだろうか?へたをすると、精神疾患でなくてもmultiple pomplaint の人をそれだけでそういう表現をすることさえある。それはすべての(精神科以外の)医療者にとって、不利益になる存在である精神疾患患者を排除するためのなんらかの免罪符もしくはpure pressureがほしいからであろうそしてそこには、医療者であるが故の罪の意識を隠す意味もある。

そして下手をすれば患者が自分が嫌っているのを理解してもらい、立ち去ってくれるのを願うことさえある。このことの根本として、資本主義的慰留経営も関係していると考えるのは自分だけだろうか?外来を受け持つ医師はその患者の数、もしくは売り上げで評価されるからだ。外来に限らず、医療を数だけで評価すること自体が間違っていると思うのだが、怠惰な上層部ほどそういうやり方やっている。もう一つの理由としてはあまりひとりの患者に時間をかけると他の患者を待たせるという「いいわけ」がある。しかしこれは予約がありながらも新患も同時に診るシステムや、半日の間にある程度の外来患者を診ないと採算が取れないという、これまた資本主義的な根っこのところに戻ってしまう。

 

で、嫌われた患者の心理はどうなのだろう?そういう人はあちこちで嫌われており、受け止めてくれる人を探していたりする。しかし、心療内科などと言われるとそれを認めたくなかったりする。それでも少しでも聞いてくれる医師を探すものだろうか?

自分が若いころ、外来が遅いとよく批判されていたが、若い頃の方が話しが長い人が集まってきていたということであろうか?

病院は病気を見つけて治す事のみがその存在意義ではない。多くの医療者が理解すべきで、そのための受け皿を用意する必要があるだろうし、その土壌がそだつことで、誤診も減るものだと信じている。


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