サリンジャーのフラニーとズーイ [感想]
という本を手にとってみた。おもえば自分がなにかの本を読む時は常になんらかのポジティブな内容が自分の人生に寄与するかどうかでその本の価値を決めているようであるが、子供の頃のように、また映画を観るようにただ面白く、心に訴えかけるという体験を本から与えられてみたいという気持でのぞんでみようということになった。
下の娘の面談で
逆を言えば、どんどん読みたいという欲求がなければいつやめてもよい。ということはことにして.その代わりに読んだ分の感想だけでも書きとめようということになった。
おもえばあの「ライ麦畑」を高校生の頃から幾度となくトライしては初めに数ページで挫折してきたが、ウィキを引いてみるとサリンジャーは1919年生まれ。すでに超有名だった本の最初のトライは彼が62才のころ。亡くなったのはつい9年前だ。そんなところにも文学の恒久性を感じるような気持ちになる。
村上春樹の訳で読んでいるが、文章の詩的とも言える言葉の交流(普段は使われない表現が違うところに上手くフィットする感じ)がおもしろい。
例えば、コートのそでが有機的な心ひかれる延長という表現など、、
ここからネタバレ的
物語はレーンとフラニーの関係が突然崩れるところから始まる。フラニーはごく普通の純粋な心のお嬢さまタイプかと思いきや、突然に自己をさらけ出し始める。
2021-01-16 21:28
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