回診中ミニミニレクチャー [アツギマニュアル]
ヘパリンを開始したら、反射的に採血フォローを開始前の凝固も当然とっておきなさい!ヘパリンを開始したときは最低12時間おきに採血する。
慢性心房細動で入院したひと、経口できずひとまずヘパリンに今回はAPTTが110 になっていたからヘパリン数時間止めてと言ったが、翌日まで止めていた。それでも本日はAPTT44であった。以外に縮んではいなかったが、
1.5mll/hで再開となったが、昨日PTが伸びすぎていたためヘパリンを使っているのでケイツーを10mg投与している。下手したら、APTTも完全に戻って、抗凝固なしの状態になっていたかもしれない。
血栓ができるのは48時間だから余裕があるというのはりくつで、今、血栓がないとはいいきれず抗凝固を怠慢で戻してしまったときに脳塞栓がまたおこればこれは医師の責任である。
☆一般的な方法(Chestより)
1. 最初 60U/kg 静注 (最大量5000単位まで)
2. 以後14U/kg/hで持続静注開始。
3. 6時間後にAPTTを採血。その値を見て、表に従い持続量を調節。
4. 目標値は45-70秒。APTTを2回測定して、2回とも目標値であったならば、次の採血は翌朝でよい。
☆もっと実用的にすれば
45cc生食に500単位いれてシリンジポンプで時間3-4mlで開始(100単位/1cc
400U/hはかなり少ない。標準的には700/hくらいがよい。
ボーラスは3000単位を行ってもよい。
心房細動の人が入院したときなどは採血は1日1回で行っている。
肺塞栓やACSの時などは6ー12時間おきに測定
APTT40以下なら2000単位ボーラス後1ml/hアップ
40-44→0.5ml/h アップ
45-70→そのまま
71-80→0.5ml/h減量
81ー90→30分停止1ml/h減量
90以上 1時間停止1.5ml/h減量
コメント 0