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だまされないぞ [症例]

70歳の女性3日前より発熱。

この3日間で病院にくるのは3回目、今朝は救急車で来院。20時にまた熱がでたと来院。呼吸するたび声がもれ、腰が痛くておなかが痛い、、関節は?と聞くと、膝も痛くて、咳は? 咳はでません。
だまされない.jpg

”目”が生きているのにComplaintが多彩な人は精神的な要素が多いことを我々は教科書からも、経験からも知っています。
でも^だまされないぞ^といつもここでつぶやくのです。誤診で最も多いのは思い込み、「この人はアメリカ人なんだ。感情の表現が豊かなんだ。」と自分にいいきかせるのです。

誤診というものは何かにすがったときに起こるのです。(最も有名なのがかの、”CRP” ですが [猫]
診察しながら問診をとり、ん?咳痰はない。と言っていたのに左の呼吸音が悪い。打診もdull Vocal femitusも左右差あり。
~だまされなかったぞ~ べっとりとした肺炎か、胸膜炎もしれない。
いやまてよ、呼吸も穏やか、痛みも 咳もない。~だまされないぞ~
「結核はされていませんか」「肋膜なら30年前に、、レントゲンとればいつも異常といわれます」
「それは左の下ですか?」「左のしたです」
~だまされなかったぞ~
じゃあいったどこがフォーカス?
こんな感じで、いつも自分のなかで押し問答しているのです。


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