逆アハー体験 [症例]
昨日の当直で30才の男性が腹痛で入院。
今日、看護師さんからの第一声が「食事初めていいですか?」
昨日外科にもかかっていて、小腸の腫脹軽度あり。今日は痛みほとんどなし。
まずカルテ見て、CTをみて、「ふーむ、でも腹水少しあるね、これはおかしいけど、、」
で、本人を見に行くとRLQにtapping tenderness!Markle’s徴候も陽性。
本人は「帰る帰る!」
もう一度そういう目でCTをみると、アッペ自体はハッキリ写っていないけど、その周辺にascites!エコーすると結構アッペもはれていて周囲のリンパ節も腫脹。圧痛も一致。
逆アハ体験でした。「目で見たことは頭で認識する。」ということを思い知らされる毎日です。
ちなみに、前回、画像で全くわからなくて入院させた人も結局アッペでした。CT何度何人で見直しても、やっぱりわかりませんでした。これは画像を見る技術がダメなのではなくて、総合判断力がよかったと考えます。
診断は(放射線の先生でもエコー技師でも採血データでもない!)主治医がするのだ!ということを今一度強調させていただきます。
2009-11-29 15:41
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