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微妙なところは空気にまかせる。 [医療]

完璧な医療などないのかもしれないが、ある種の調節は実際に存在する。

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一寸の虫にも、、は賛成

高齢、認知症、退院直後、しかも積極的に治療していない。家族いない、コミュニケーションとれない。しかも、フォーリーカテーテルを抜けずに帰したのに抜いて、そこから感染している。この人が結構遅い時間に出るべくして出た発熱で来院。そしていつもとあまり様子が変わらないという。さて、このような人にどんな医療をすればよいかだが、病気を治すのではなく人を治す。という観点からは、この人が完璧な治療で生きながらえることで誰が幸せになるのか、どうしても答えが出ない。因みに、本人希望で来院と紹介状にはあるが、そんな意思表示を出来る人ではない。それだから、自分の命をどう扱って欲しいかも当然言えない。施設の人はこれくらいなら診てくれるだろうと連れてくるしかないし、自分達も本人や家族の意志がわからないので検査も治療も普通通りやるだろう。ただ、医療資源の財源も労働力も限られたなかで、誰も幸せにならないことに他の患者へ使える分を使う。この矛盾を横目で見ながら、がっつりやっているふりをするのである。なんとも後味がわるいものだ。


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