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HMEPロールプレイ変法 [指導日記]

頭痛ロールプレイ

最近の学生研修は 

1)頭痛の基本レクチャー→2)その症例に関することQ&A→ 3)PBL4)学生が医師役でロールプレイ5)学生が患者役でロールプレイ

という形式で行っている。

HMEP研修のメインではないとはいえLeaning issue に重点を置いていないとこが反省点

 

今日はわざわざ患者さんの物語を作り、非常にSAHを心配している患者(特に奥さん)と、その症状は典型的な片頭痛なのだが、悪化してきていることからNewHeadacheととらざるを得ない葛藤を体験してもらおうと思った。

患者役学生さんはてても素直で食らい付いてこなかったのでCTは撮らず、2週間後の再診とできました。

学生のうちに身につけるべきことかどうかの疑問はありますが医療に触れるとはこういうことを考えることもあるのではないでしょうか?

 

今日話したことは

・Onset を聴くとき、「その時何していましたか?」

・人生で最大ならばSAHは12%

・一次性雷鳴様頭痛は2次性を否定して初めて診断できる。

・脳が原因でショックにはならない

・総合内科が日本でメジャーにならない訳

・アメリカやオーストラリアでジェンネラリストが多く存在する理由

・alarm HAはSAH3回に1回に生じ、24時間いないに軽快する。

・クッシング現象

・CTがnormalのSAH疑い次どうする?

・鞍上槽 迂回槽 シルビウス裂 脚間槽  あんじょう迂回したシルビア

・死を生むフェシウム 特殊な抗菌薬しか効かない


34才男性 2児の父親外資系の商社に勤めている。

仕事内容は営業がメインであるが、上司が英国人であり、文化の違いに最初は戸惑ったが、今は仕事と家庭をはっきりと区別する会社の方針もあって、妻や子供と過ごす時間が十分持てることに感謝している。

 

生来健康であるが、会社の方針で健康診断は受けていない。仕事を始めたころから頭痛が時々あったが、市販のアセトアミノフェンにて軽快していたため受診はしていない。

 

大学時代は自転車部に属しており2年生の時レース中に転倒し救急車で病院に運ばれたのが最後の受診である。

幸い骨折もなく頭を強く打ったための脳震盪のみで後遺症は残していない。

 

1ヶ月前に大学時代のクラブの先輩が亡くなった。死因はくも膜下出血でツーリング中の出来事だったらしい。葬儀の最中に非常な頭痛を感じ、嘔吐してしまった。一緒に行った友人に受診を勧められたが、場の雰囲気もあり、アセトアミノフェンでなんとか対応したが、翌日まで頭痛が続いた。

 

こんなことは初めてであった。

 

その後も週に2度ほどの頭痛が続き、受診することになった。妻が亡くなった先輩の奥様から症状が似ていると葬儀の時に言われたた、強く受診を勧めていた。

 

痛み自体は10年前のものと同様で右目の奥が脈を打つように痛み、痛みは午前中に治ることもあれば翌日まで続くこともある。痛みが強い時は自宅で仕事をするようにしているが、PCのがめんをみると悪化する。

子供たちの声が耳につくのでマンションのゲストルームで過ごすこともある。

発症は、何度か駅の階段を登った時、一度赤ワインを飲んだ時に起こしたことがある。

発作が起こる時は予感の様なものがするが、何かが見える訳ではない。予感から序々に痛みが始まり3時間ほどでmacに達する。

妻は子供を母親に預け付き添って来院した。


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