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振り分け [つれづれ]

 ひとつの施設で内科専門医と名乗るヒトばかりが内科を構成している場合、案外どこの科にも宛てはならないヒトや、ひとつの科で対応できない疾患はうまくシェアされていたりする。(例えば誤嚥性肺炎などだが、結局若い衆が診ていることが多いのだが)そしてそのような症例は高齢化に伴ってどんどん増え続けている。


 


そこに総合診療科なるものが入ると事態は大変なことになる。


たくさんの科でシェアしていた数が弱小の総合科に流れると、その精神的ストレスとともに多大な労働が当たり前のように課せられるようになる。


 


どうやら、多くの病院では科ごとの仕事の評価となっており、一人の科も8人の科も同列で売り上げを評価される。少ないところはヒトを集めていないのが悪いというわけだ。


これは評価法間違った評価法でありその理由は大きく2つある。


 


ひとつは、科ごとの評価であるが、上記のような方法がとられていると病院全体としてどのような社会貢献ができるもしくは、病院内でもスムーズな運営が行えるバランスを構築することができなくなる。


また、本来ヒトを集めるは医師個人の仕事ではなく上層部の責任転嫁とも言える。


 


もう一つは、売り上げや外来数や入院数という数字による評価に依存すると数字のみに依存すると理念や使命がしっかりとある医師でも少しずつ経営方面を患者の利益よりも優先させてしまう傾向になってしまう。


 


現在の多くの病院の医師の構成は大学がどれだけヒトを出してくれるかにかかっており、そればバランスではなく出来るかどうかの縦割りのみの思考で行われている。


よって人数が少ない科は売り上げがこれだけしか出せていないよという病院から大学へのアピールが必要なのかもしれない。


 


「総合医がいた方がよい。」は他の医師のためであれば長くは続かない。それが自分達の医療を良い方向。つまり患者のためになる方向に向かわせるという考えではたらくのであれば、総合医であれ、専門医であれ、患者をどう振り分けるのがよいかが見えてくるのではないだろうか?


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