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湘南鎌倉総合内科後期研修医卒業式が開かれました。

th_DSC00243.jpg湘南鎌倉総合内科後期研修医卒業式が開かれました。
今年3人の卒業生を出したのですが、昨年からとてもおもしろい企画になっています。
それぞれが自分の生い立ちやdiscloseすること。研修の思い出などをプレゼン形式で発表するのです。
今年は特に、とてもよい会になったと思います。
1週間のうち3,4日は病院に泊まる生活を5年も続け、人のいやがる仕事をやり、理不尽なことに文句も言わず、彼らは立派にやり遂げました。
なんど思い出しても目頭が熱くなるのは僕も年をとったからでしょうか?
この会で僕が一番悟ったのは毎年何百人も卒業してくる医学生の高い志を折っているのは今の医療の状況なのではないか?ということです。
彼らは僕がそばにいて、「患者を断るな!とか、それが患者のためになるのか?」なんて言わなくても、患者の幸せを願う気持ちに変わりなく貫いていていました。
彼らは、あの修羅場を乗り越えたからこそ特別なのだけど、もともとの思いはみんな同じはず。
そんな環境を彼らに与えることが僕らの使命でよいのではないかと思えるくらいに、、
教育とは教えることでも、引き出すことでもなく、保ち続けさせるように守ることだった様に思えた日曜日でした。

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343

>理不尽なことに文句も言わず

なかなかできないことですよね。素晴らしいです。
昔かかっていた医師が後期研修医でしたが、診察時の発言が忘れられません。

「そんなのいいじゃない!いいじゃない!
 僕なんかよりずっと時給いいじゃない!
 この前、計算してみたんだよ!
 なんだこれ、コンビのバイトより安いじゃんか!って!」

小生が転職活動の合間にしているアルバイトの時給(1000円)について、生活への不安を述べた際に医師からかえってきた言葉です。
患者に対してこのような発言をするのは、よほど精神的にも肉体的にも追い詰められていたのでしょう。
診察時の居眠り(熟睡)の回数は、片手では足りないものでした。

将来を担う若手医師が過労死などしないよう、願うばかりです。
結果的に患者にもしわ寄せがきます。
(てことは、患者はなるべく我慢して受診しないほうがいいのかな・・・?)
by 343 (2012-03-27 18:47) 

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