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内科ーER合同カンファレンス [カンファレンス]

内科ーER 合同カンファレンス
合同カンファ.jpg
内科症例
53歳の女性。朝めざめたら、左の足関節より末梢の力が抜けていた。
他の神経学的所見はまったく問題なし、。
寝相も悪くなく、おかしな姿勢で寝ていたということもないそうです。




足関節の屈曲は前脛骨筋 がメイン 補助的に長趾伸筋 長母趾伸筋 伸筋 第三腓骨筋
底屈 腓腹筋 ヒラメ筋 足底筋 こうけいこつきん 後脛骨筋 長母趾屈筋 長趾屈筋
などが使われる。
背屈にはL3L4 底屈にはL5S1が関与している。
神経学的所見が正しければ脊椎の病変は範囲としてはとうてい考えられない。

総腓骨神経だけが障害されたとすれば、底屈のみの異常となるはず、
となるともっと中枢の脛骨神経と交わった、坐骨神経あたりの圧迫を考えなくてはならない。
いずれにしても
Guillain-Barre´ 血管炎 MGなどが疑われたがどれもぴんとこない。

結局、翌日には症状は軽快し、圧迫でよかったのではないか!とのこと。
また、この方は、末端肥大症があり、その肥大により神経が圧迫されやすくなっていたのでは?というおまけ付きであった。

症状が明らかなときは、自分でとった所見がもっともと信頼できる。という典型的な神経内科医の腕の見せ所症例。 これがMRIをとっていなかったらかっこよかったと個人的には思いました。

また、ERからの症例は信じられないくらい大きな水腎症
80歳男性 腎不全で透析拒否で亡くなった方でした。



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NO NAME

common peroneal nerve injuryに典型的な症状ではないでしょうか?deep peroneal nerve injuryでfoot dropとなるはずです。superficial peroneal nerve injuryではeversionが障害されるということでは?
by NO NAME (2010-02-18 01:07) 

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