重み
この仕事に入っていつも願っていたのは、「人の死に馴れたくない」というものでした。例えばテレビで見知らぬ人がひき逃げされても、自分の心はいたみません。でも知っている芸能人が亡くなったとき、少し寂しい思いをします。会ったことのある人、友達、それぞれ同じ死なのに、自分の受ける打撃は全然違います。きっとその人がどれだけ自分の中に住んでいるかなのでしょうが、命の重みの平等さとの矛盾を時折感じることがあります。
この違いは、僕が研修医の時に一生懸命やってもダメで亡くなったときのあの絶望感と、今の指導医としての感じ方との違いなのでしょうか?それとも、これは単なるいいわけなのでしょうか?人は死に馴れることができるのでしょうか?
2008-11-18 20:34
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0