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総合内科不要説(1) [医療]

何度も言っているが,総合内科の存在がアメリカのホスピタリストのように,入院患者基本的

にみますよ.そして必要ならば専門医に相談しますね.また,外来の患者は基本的にイニシャルみますね,そして必要ならば振り分けますね.というのは医療としてそして,患者さんにとっても専門医にとっても理想的といえるかもしれない.しかし日本でこのようなシステムが成立しないだろう.理由は大きく分けて2つある.

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ひとつはそもそも総合診療の仕事内容がそのマンパワーに大きく依存,相関するものであり,人数の確保が不安定である以上仕事の内容もフレキシブルにならざるを得ない.ところが,施設によっては期待や利害の問題からマンパワーに似合わない労働が課せられることもおおく,それが人員確保を妨げる大きな要因となっている.もう一つはその人数の確保を妨げるものを排除する力がどこにも存在しないことである.日本は各学会共存関係にある大学が大きな力を持っている.研修医必修科はそれに風穴をあけたものであったが,今回の新専門医制度は,学会もしくは大学の人数確保が大きな目的となっているように思える.つまり総合医療などという大学から価値観が最も遠い存在にあるものの必要性よりも,各学会や大学の益が優先されたようである.厚労省はもっと蚊帳の外のように見える.つまり,人数が確保できなければ理想を実現できず,人数が確保できて初めて魅力が生まれてくるようなカテゴリーで,まずは政治力が必要となるところで,その力がどこにも存在しないのだ.難しい疾患を診断するという専門医的総合医はまた全く別の存在なのだ.


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