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今期2回目のCPC開催 [カンファレンス]

 

当院は優秀で教育的な病理医がいらっしゃるのでCPCはいつも充実しています。

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亡くなった患者様の体を解剖させていただき、臨床の経過と照らし合わせ、今後の医療の発展を図るという仕組みが従来から医療界では行われています。

この仕組みは画像診断が今までほど発達していなかった時代には必須でしたが、現在では快く協力してくださる方にだけ、お願いしています。

ありがとうございました、ご冥福をお祈りし、検討させていただきました。


 

当院ではCo-Medicalの方がたくさん駆けつけてくれます。

結局結果は、疑っていたけれども高齢で検査をご家族が望まなかったため、行わなかったのですが、

予想通りでした。

 

最初研修医たちがここに「癌がありそうだから、これが原因ですよ。」と言っていたので、「ここは見える位置だで、どんどん大きくなってくるのならば、医療機関にかかっていないはずはないから、もう一度ご家族に聞いてこい。」といったところ、少なくとも1年前から変わっていないという情報が得られ、見えているものは、癌だろうけど、これが原因で全身状態が悪化しているのではないのでは?ということで、他をさがしていました。

侵襲的な検査はご家族の話合いで行わないことにになり、そのままお亡くなりになり、ご家族のご希望で原因を探してほしいということで病理解剖に至りました。

 

画像でどこにも異常はなく、血管内リンパ腫ではないか?というのが我々の見解でした。これも、検査というよりもむしろ病歴から推測したものでした。もし十分な情報がなかったら○○癌の目に見えない転移とかいって終わっていたでしょう。

我々が今回のCPCでもっとも学んだことは、内科医として、やはり病歴聴取が大切で

こまごました検査でわかっていく病気もありますが、それに振り回されるのではなく、大きな流れを把握することが、決定的な検査を決める糧となるのだということでした。

今後もこの部分にチカラを抜いてはいけないと思いました。

 

 

「CPCだから病歴はそこそこで、病理が主体じゃないの。?」などと言った人がいましたが、病理で得られた結果を臨床でどこまで追求できたか、どうしたらもっとよい方法がとれたか、を省みるのがCPC。内科医として失格の発言の人がいました。


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コメント 2

NO NAME

血管内リンパ腫とのこと。
randam skin biopsyはされましたでしょうか?
by NO NAME (2011-09-15 10:52) 

t_matsu

ご家族が拒否で、、結局施行していません。
by t_matsu (2011-10-17 20:32) 

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